椎間板ヘルニア
- higashioomiya-hongou
- 2016年4月14日
- 読了時間: 3分

みなさんこんにちは東大宮ほんごう整骨院の鈴木です。
医療関係者の間ではすでに常識的に思われていることも、 一般の患者さんにはまだまだ浸透していないなぁと痛感することが
あります、、 そのひとつにヘルニアになったら手術しなきゃいけないんでしょ?? こんな風に思っていられる方がたくさんいらっしゃるように思えます。 椎間板ヘルニアは背骨の間のクッション材である「椎間板」が 変形して飛び出し、神経を圧迫する病態をさします。ただし、MRI等の 画像診断でヘルニアが確認されたとしても、それが即、症状に結びつく とは限らないことが知られ、長い間無症状のまま、ヘルニア塊が自然消滅、 あるいは縮小するケースも少なくありません。用は、健康で腰痛なんて
これっぽちもない という人でも、いざMRI等を撮ったらヘルニアがありますね なんて言われることはよくある話なのです。ヘルニアと診断されると なんだかものすごい恐ろしい病気にかかってしまったと考える方が 多いのですが、このように健康な人にもヘルニアが存在している人も たくさんいるんです。そんなに慌てる必要はありませn。 ヘルニアは治る病気の代表です。昔は手術を選択される先生も多 かったですが、現在は手術をしないで治す、保存的な治療が一般的と なりました。 これには当然たくさんの研究の結果、手術をしなくてもヘルニアが治るという ことが分かってきたからです。 日本の腰痛治療の研究で有名な福島県立医科大学(福島市)整形外科 の菊地臣一教授がある実験を行いこのような研究結果がでました。 医師と患者が一度は納得ずくで手術を決定したものの、患者が 結局、逃げて手術をしなかったという例が結構あります。その中の 50例について時間の経過とともに症状がどのように変わったのか、 追跡調査を行ったわけです。常識的に考えれば、医師が手術 は必要と判断したのに、患者がいうことを聞かず逃げてしまった のだから、患者はその後も苦しんでいる、そう思っても不思議はない.
ところが、調査結果は驚くべき内容になっていました。.
「5年たった後に追跡調査して.みると、あれほど腰痛 に苦しんでいた患者50人のうち、『症状なし』と答えたのが、じつに 50%の25人もいたのです。次いで『症状はあるが障害なし』 という人が、40%以上、そして日常生活に困るような『障害あり』 という人はたった 5年たってみたら、10人のうち9人以上がよくなって いたのです。
まさか!? と思ってしまいますよね。でもまた別の研究結果もあります。 ノルウェーのオスロ市立病院の研究考によって発表されたその 調査は、切っても切らなくてもいい'椎間板ヘルニア患者126人に対し その予後を比較・検討しました。1年後の成績としては、 ”手術グループ”のほうがいい結果が出ました..しかし、時間が経つに したがって"非手術(保存)グループ”の成績がよくなって、両者の差が ぐっとつまってきたそうです。そして、4年後、5年後と時間が経つにつれ、 ハッキリした違いが徐々になくなっていったそうです。 つまり、速攻的に現在の症状を取りたいというならば、確かに 手術の方が効果があるかもしれません。 しかし、症状自体は、時間はかかるものの、手術をしなくても、保存的な 治療で十分改善していくということです。そして、5年後には手術をしても しなくてもかなりの高確率でヘルニアは良くなるということですね。 そこまで怖いものじゃないんですよヘルニアは、
少しみなさんもこのことを理解していただけたらと思います。