腰痛治療革命
- higashioomiya-hongou
- 2015年7月12日
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みなさんこんばんは 東大宮ほんごう整骨院院長の鈴木です。 本日NHKにて腰痛に対する 革命的な番組が放送されました。 その名も 『腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム~』 http://www.nhk.or.jp/kenko/nspyotsu/

現代日本でも4人に1人、約2800万人を超える 人が腰痛に苦しんでいるという現実ですが、実は そのほとんどの、いわゆる慢性腰痛に対しての 画期的な治療というのは、今の医学では存在 しないのが現状でした。しかし、その慢性腰痛 に対して、最近ひとつの答えが見つかって きています。 ずばり、慢性腰痛の本当の痛みの原因は『脳』 にあるというのです。 その詳細が段々と明らかになってきているのです。 通常腰の筋肉や靭帯、関節、椎間板等に異常が 起こり組織に炎症が起きこると、その情報は 電気信号となり、神経を通じて脳にその情報が 送られます。 すると脳の神経が興奮をきたし、『痛みの回路』を 形成します。 この痛みの回路が出来て 人間はこの時初めて痛みを感じます。。 通常は、腰の痛んだ組織が時間の経過とともに 修復されていくと、脳の一部分に存在する 『DLPFC』という所が、痛みの回路に対して興奮 を鎮めるよう指令を出します。 そしてそのおかげで腰の痛みがおさまります。 しかし、長引く慢性腰痛の人は、この『DLPFC』の 働きが衰えてしまっているのです。すると脳の 興奮を鎮める指令が出なくなってしまうので、 いつまで経っても腰の痛みがおさまらなくなって しまいます。 これが最近になって明らかになってきた慢性腰痛の メカニズムです。 ではなぜ、DLPFCの働きが衰えてしまうの でしょう?? それは腰の痛みに対する恐怖心、不安、が 原因となっているそうです。 つまり脳のストレスです。 また、あのような痛みになったらどうしよう。。。 このような脳のストレスにより、DLPFCの 活動が衰えてしまうのです。 つまり慢性腰痛を治す鍵となるのは、いかに この脳の不安、恐怖心、ストレスを取り除いて あげることが出来るかということになってくるわけ です。 番組ではその方法として ①正しい腰痛の知識を身に付ける動画を 繰り返し患者さんに見せることで、腰痛は治る ものなんだという知識を植え付けさせる ②腰を反らす体操を繰り返し行う などが紹介されていました。いずれも腰痛に 対する、不安、恐怖を軽減させるためのものです。 また最近では一部の病院で腰痛の治療に対して 認知行動療法が取り入れられています。 腰の痛みをとるために精神的なケアに重点を 置いた治療をするということです。 今後はこのような治療が腰痛に対しての 治療のメジャーになってくるかもしれません。 長引く腰痛をとるために、腰自体を治療する ということは効果があまりないという事が 多くの研究によって明らかになってきて いるのです。 当院でも前々から慢性腰痛を作り出す、大きな 原因は脳のストレスですよ、というのを繰り返し、 患者さんに伝えてきました。 このような番組により、もっともっと正しい知識を 患者さんが身に付けてくれれば、世の中の 慢性腰痛は大幅に減るのでは ないかと思います。 当院で行うバイタルリアクトセラピーという治療も、 脳の緊張を軽減させることに対しての治療を 積極的に行っています。 やはり今後の治療の鍵を握るのは脳です・・